NSCA-CSCSに一発合格しました!
前回投稿の冒頭部分で、「資格試験の勉強で忙しい」と書きましたが、無事に合格できました!(注 : 試験には合格しましたが、まだ必要条件を満たしていないので資格は認定されていませんが。)
その試験とは、タイトルにある『NSCA-CSCS』というスポーツトレーナーの資格です。
スポーツトレーナーの資格にも様々なものがあるのですが、実はスポーツトレーナーを名乗るのに特別な資格は必要ないんです。
そして既に鍼灸マッサージ師の資格を有する私が、なぜトレーナーの資格取得に踏み切ったのか、今回の資格取得までにした事と一緒にご紹介します。
この記事が、スポーツトレーナーを目指す人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
NSCA-CSCSとは
NSCA (The National Strength and Conditioning Association : 全米ストレングス&コンディショニング協会)
という組織による、
CSCS (Certified Strength and Conditioning Specialist : 認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
のことを指します。
NSCAには、『CSCS』の他に『CPT(Certified Personal Trainer : 認定パーソナルトレーナー)』
という資格があります。
両者の違いとして、CSCSは主にプロのアスリートやスポーツチームを対象に、CPTは年齢や性別を問わず個人を対象に指導する事が前提となっています。
また、CSCSは大学を卒業していることが条件となりますが、CPTは18歳以上で高校を卒業または、それと同等の認定を受けていれば取得可能です。
どちらの資格を取得しても、仕事をする上で出来る活動に差はありません。
CSCS資格取得に必要な条件
NSCAジャパンのホームページに記載がありますが、以下の2つをすべて満たしている事が受験条件となります。
(以下、HPより抜粋)
1.出願時および受験時に、NSCAジャパン会員(正会員、学生会員、英文会員)であること。
2.学位(学士、修士、博士)取得者、学校教育法が定める4年制大学もしくは6年制大学の卒業見込み者、または高度専門士の称号を保持する者。
つまり…大学を卒業(または見込み)した人がNSCAの会員になった時点で、受験資格を得られます。
「大学は体育系科目を履修していなければならない」などの規定はありませんので、意外と簡単ですね。
しかしCSCS資格を取得するためにはもう一つ、大切な条件があります。
それは、CPR/AEDの講習会を受け、認定証をもらう事です。(私もまだこの条件を満たしていません)
CPRとは心肺蘇生法の総称で、AEDは自動体外式除細動器の事を指します。
目の前で人が倒れていて意識がなければ、救急車を呼んで、救急車が来るまでの間に応急処置を行う必要があるのですが、これをスムーズに行う為の講習会です。
講習会は日本赤十字社や消防署など、様々な団体が開催していますが、新型コロナの影響もあり、現在は受けられる講習会が限られているので、それを探すのが意外と大変です(泣)
【試験に合格すること】と【CPR/AED認定証のコピーを提出すること】により、晴れて資格を取得できるのです。
もちろん、認定証のコピーはCSCSの試験を受ける前に提出しても大丈夫です。
受験申し込み〜試験当日の流れ
■受験申し込み
①NSCAジャパン入会
『NSCAジャパン』と検索してホームページを開きます。
トップ画面の『入会案内』→『申し込みフォーム』からメールアドレスを登録して手続きに進めます。
年会費は正会員で13,200円です。
返信メールが届いたら、指示に従って入力していきましょう。
②マイページより出願手続き
会員にならないとマイページを開けないので、必然的に受験はできません。
『マイページログイン』→『資格情報』→『CSCS』の項目より『出願』をクリック。
【受験料の納付(50,200円)】と【必要書類の提出(卒業証明書など)】によって、出願の手続きが完了となります。
③試験日・会場の決定
出願の手続きが完了したら、数日後に試験代行会社PEARSON VUEより、『試験予約のご案内メール』が届きます。
そのメール内容に従い、試験会場と試験日を決定します。
私の場合は、2021年3月26日に出願・受験料納付手続きをし、大学に卒業証明書を請求しました。
そして数日後に大学から送られてきた卒業証明書をNSCAの事務局に郵送したところ、4月8日に同メールが送られてきました。
そして府中の試験センターにて、5月13日の受験予約を取りました。
④ひたすら勉強
試験は座学のみとなりますが、過去問は非公開となっています。
私は独学で勉強しましたが、テキストは購入しませんでした。
かわりに、『ヤフオク!』で購入した予想問題集や、YouTubeで公開されている受験対策講座の動画を見て、わからない部分はネットで調べました。
問題を解きながら学ぶのが一番の近道だと思います。
■試験当日の流れ
①試験場へ
案内のメールには
「予約した時間の15分前までに来てください」
との旨が書かれていた為、すこし余裕を持って試験場に行きました。
会場に着くと、運転免許証による本人確認や試験についての説明を受け、受験用の写真を撮られました。
予約時間より前でしたが、「早目に始めることもできます」との事だったので、すぐに入室し試験を開始しました。
試験場への携行品の持ち込みは原則禁止で、腕時計やスマートフォン等は手荷物と一緒にロッカーに入れます。
かわりに、メモを取る為のホワイトボードとマーカーを渡されます。
②試験
試験はオンラインで行います。
会場に設置されたパソコンに向かい、簡単な説明、試験に関する同意、練習問題を1問解いてから試験スタートとなります。
試験内容については一切口外しない事への同意のため、出題された問題は残念ながらご紹介できません。
試験は3択問題で、キーボードによる操作はなく、マウスのクリックのみで進みます。
前半の『基礎科学セクション(95問、90分)』と、後半の『実践/応用セクション(125問、150分)』の間に15分以内の休憩が入ります。
■試験後
試験が終わると、その場でスコアレポートを渡されます。
2枚の紙に、各セクション毎の結果が書かれているので、すぐに合否が判明するのです。
思わずその場でガッツポーズ。受付のお姉さんが祝福してくれました(笑)
レポートを受け取ってロッカーの荷物を回収し、鍵を返したら全て終了となります。
そして翌日、こんなメールが送られてきました。
合格しても、一年以内にCPR/AEDの認定証コピーを送らないといけないようです。早く受講せねば!
なぜ、私がこの資格を志したか
私はプレイヤーとして野球に関わる中で、ボディメイクや技術面・身体面でのパフォーマンスアップに取り組んできましたが、それを人に伝えるとなると、自身の経験則だけでなく『理論』や『裏付け』が必要不可欠となります。
トレーナー資格を取得する事によって、それらの証明となり、同時に鍼灸マッサージとは違う視点から人の身体を診ることができるようになりました。
例えば、『筋肉を緩めて痛みを軽減させる』事が主となるマッサージ治療に対して、『筋肉を動かし、鍛えたり連動性を持たせることによって痛みを軽減させる』という考え方を身につければ、それだけ治療の幅が広がると考えています。
私が現在ゴルフに取り組んでいるのも、様々なスポーツを体験し、身体の動かし方や診方の幅を広げたいと考えているからです。
そして何より、競技が上手な人の指導は説得力が違いますよね。
治療家・トレーナーとして学んだ事を、自身の身体で再現し、それをブログ等で発信する。
今後の人生でも、そんなふうに連動させて行ければと考えています。