ゴルフの"ハンディキャップ"とは?計算方法をご紹介!
ゴルフは老若男女問わず、誰もが楽しめるスポーツと言えるでしょう。
しかしその一方で、例えば会社のコンペ等、レベルの違うゴルファーが一緒に競技をする時には、ゴルフが上手な人が常に有利となる為、そのままでは公平性に欠けてしまいます。
そこで、プレイヤーの実力に応じてハンディキャップを設定することにより、初心者でも上級者と対等にゴルフを楽しむ事ができるのです。
今回は、ハンディキャップとは何か、どんな基準で決められるのか、といった内容について解説します。
ハンディキャップに対する理解を深めれば、よりゴルフを楽しむ事ができるでしょう♪
ハンディキャップとは?
ハンディキャップの役割
ハンディキャップ(handicap/HDCPなどと表記)は通称『ハンデ』と呼ばれ、実力差のあるプレイヤー同士のスコアを調整する役割と同時に、プレイヤーの技量を示す目安にもなります。
ハンデの数値が低いほどゴルフの技量が高く、一桁台、つまり9以下の人を"シングルプレイヤー"と言い、5以下の人を"片手シングル"と表現します。
シングルプレイヤーの平均スコアは概ね85以下で、かなりの上級者と言えるでしょう。
更に上級者、プロ並みの腕前となると、ハンデ0の"スクラッチプレイヤー"や、"プラスハンデ"と呼ばれる人も存在します。
スコア100前後の一般的なエンジョイゴルファーでは、ハンデの値は20〜24程度となります。
ちなみに、プロ同士の試合などでは、ハンデが活用される事はありません。
スコアカードにも書かれている
各ゴルフ場でラウンドの際にスコアカードが用意されますが、そこにも『HDCP』の欄があり、ホールごとに数字が書いてあります。
これは、そのホールの難易度を示すもので、18が最も優しく、1が最も難しいホールとなります。
ハンディキャップの種類
ハンディキャップには『オフィシャルハンデ』と『プライベートハンデ』の2種類があります。
オフィシャルハンデ
JGA(日本ゴルフ協会)の規定によって算出された公式のハンディキャップで、ハンデの数値がしっかりと定められている為、他のゴルファーとの公正な比較が可能です。
これを取得する為には、規定の組織・団体に所属して、オフィシャルハンデが適応されるコースでラウンドしたスコアカードを提出する必要があります。
組織から発行される『JGAハンディキャップ証明書』を取得しておくと、公式戦に参加する際の基準として利用できるため、競技としてゴルフを行う人にとっては必要となります。
ちなみに、私はまだ取得していません。
プライベートハンデ
略式ハンデとも呼ばれ、オフィシャルハンデを取得していないゴルファーがコンペに出場する際に、その日限定のハンディキャップとして用いられます。
初心者はプライベートハンデを採用される為、オフィシャルハンデを取得していないからと言って慌てる必要はありません。
過去のコンペの成績などから、あらかじめ主催者がハンデの数値を決める場合もありますが、計算方法は主に、下記の3種類です。
■ペリア方式
隠しホールが6つ設定されており、その合計スコアを元に算出され、計算式は以下の通りです。
(隠しホールの合計スコア×3-72)×0.8
隠しホールが12こ設定されており、その合計スコアを元に算出され、計算式は以下の通りです。
(隠しホールの合計スコア×1.5-72)×0.8
■新新ペリア方式
隠しホールが9つ設定されており、その合計スコアを元に算出され、計算式は以下の通りです。
(隠しホールの合計スコア×2-72)×0.8
どの方式も、隠しホールでスコアが悪くても、それ以外のホールで、良いスコアであがる事ができれば、良い成績が取れやすくなります。
ペリア方式では隠しホールが少ない為、運の要素が強く、新ペリア方式では実力の要素が強くなります。そして、その間を取ったものが新新ペリア方式となります。
ハンディキャップの使い方・計算方法
実際のスコアを『グロススコア』、そこからハンデを引いたスコアを『ネットスコア』と言います。
例えば、"新ペリア方式"を採用して、トータル打数120の人が、12の隠しホールで合計70打だった場合には、計算式に当てはめると以下のようなスコアとなります。
(70×1.5-72)×0.8=26 ※小数点以下切り捨て
【グロススコア】120
【ネットスコア】94
トータル打数のうち、隠しホールでの打数の割合が多くなれば、ハンデも大きくなり、ネットスコアは更に低い数値となります。
このようにハンディキャップを設定する事で、上級者とも対等にゴルフを楽しむことができるのです。
ゴルフ初心者の方は、計算方法に戸惑ってしまうかと思いますが、その点は安心してください。
どこが隠しホールかは、ラウンドが終わるまで分からないので、ラウンド後にじっくりと計算するか、多くのゴルフ場ではスコアカードを提出すると機械で自動的に計算してくれます。
いかがでしたか?
ハンディキャップがあることで、ゴルフを公平に楽しみながら、自分の実力の指標にもなります。
また、ハンデが小さくなることでモチベーションも上がってきますので、これを利用してどんどんゴルフの腕を磨いてください♪