CPR/AEDの講習を受けて来ました
前回の投稿では、NSCA-CSCSというスポーツトレーナーの資格試験についてお伝えしました。
試験はパスできたのですが、資格認定のための必須要項に『CPR/AEDの認定者』とあり、それをクリアすべく、受講してきました。
鍼灸マッサージ専門学校の授業や職場の研修で経験はあるのですが、認定を受けたのは今回が初めてです。
受講してみて感じたことは、医療関係者やスポーツ指導者に限らず、誰もが身につけた方が良い知識だと言うことです。
今回は、そんなCPR/AEDについてまとめてみました。
CPR/AEDとは
CPRとは心肺蘇生法の総称で、AEDは自動体外式除細動器の事を指します。
目の前で人が倒れていて意識がなければ、救急車を呼んで、救急車が来るまでの間に応急処置を行う必要があるのですが、これをスムーズに行えるようになる為の講習会です。
自動車の運転免許取得の際にも応急救護の教習が含まれていますが、今回の講習では3〜4時間かけて、より詳しく行いました。
『目の前で人が倒れている状況』など滅多にない事ですが、それは突然起こります。
そして、特にこれからの季節はゴルフのプレー中にもリスクが潜んでいるのです。
たとえば、二日酔いで炎天下のゴルフ。たくさん汗をかくと身体の水分はどんどん奪われ、血液がドロドロの状態となり、血管が詰まりやすくなります。
そして血管が詰まることによって、心筋梗塞や脳梗塞など、突然死の原因となり得ます。
もしも4人で回っていて1人が突然倒れたら…。あなたに知識があれば救護を行い、1人が救急車を手配、そしてもう1人がAEDを取りにクラブハウスに向かう事ができますよね。
このように「いざ」という時が来ても冷静に対処できるよう、誰もが心得ていた方が良い知識ではないでしょうか。
CPR/AEDの受講先は?
講習会は様々な団体が主催しており、用途や目的に応じて様々なコースが設定されています。
下記にまとめてみましたが、2021年現在は新型コロナウィルスの影響により、中止や参加人数の制限などがありますので、事前に確認する必要があります。
■各消防署
消防署が主催する講習会は、定期的に開催されています。
1400円〜と、料金も安いため人気が高く、予約が埋まってしまうことがあります。
http://www.tokyo-bousai.or.jp/lecture_kousyu/
電話で問い合わせたところ、『公益財団法人 東京防災救急協会』に委託しているとの事だったので、そちらのURLを添付します。
消防署と同様、安価ですが、新型コロナウィルスの影響により、2021年5月現在はオンラインのみの講習となっています。
https://www.jrc.or.jp/study/kind/emergency/
■MFA(メディック・ファーストエイド)
今回、私が受講したのがMFAです。
応急救護のプログラムを専門としている組織で、世界中の様々な公的機関や団体からも公認されています。
今回私が受けたケアプラスコース(全年齢)では18000円と料金は高いですが、1人でも受講でき、講師の先生と日程が合えば、比較的時間の融通も利かせてもらえます。
私は資格取得のために早く受講したかったので、こちらに申し込みました。
また、マンツーマンでの指導だった為、感染症対策もバッチリです。
https://www.mfa-japan.com/index.shtml
■AED機器のメーカー
AEDのメーカーや関連会社が主催しており、自社の商品説明を兼ねての講習会となります。
講習にかかる時間や講習の形式、料金は会社によって異なります。
ここでは、代表的ないくつかの会社を挙げておきます。
日本光電
https://www.aed-life.com/lecture/
https://www.fukuda.co.jp/aed/course/
セコム
https://www.secom.co.jp/business/medical/aed/skillup.html
■日本ライフセービング協会
BLS(Basic Life Support)コースでは、
①CPR
②AED
③気道異物除去
について学ぶことができます。
講習時間は7時間ほど、料金は7500円となっています。
https://ls.jla-lifesaving.or.jp/academy/bls/
CPR/AEDの講習内容
講習会で習った内容について当日の流れと共に、簡単にまとめてみました。
■座学
配布されたテキストを基に、DVDを見ながら『心停止とは』『なぜ救護を行うのか』『応急救護の法的な側面』『応急救護のやり方』などについて学びました。
■実技
訓練用のマネキンを使用して、『心臓マッサージ』や『人工呼吸』の実技練習、吐瀉物が喉に詰まらないための『回復体位』それらを含む『傷病者を発見してからの一連の流れ』についての実技練習を行いました。
■サプルメント・トピック
必要に応じて追加できるオプションのトピックで、具体的な傷病名やその機序、ケーススタディです。
心臓・脳の障害や大量出血について簡素にまとめられた内容をテキスト・DVDで学習します。
まとめ
今回、私が受講したケアプラスコースは講習時間が比較的短く、心肺蘇生法を行ったりAEDを使用する上で必要最低限の知識を学びました。
しかし、人間という生き物は、一度勉強した事でも時間が経つと忘れてしまいます。
そして、いざ傷病者を目の前にすると落ち着いて行動する事が難しくなってしまいます。
誰にでも、いつ、どんな状況で起こり得るか分からないからこそ、繰り返し学ぶことが大切なのだと感じました。
今回の受講証の期限は2年間ですが、トレーナーとして、治療家として常に学び続けたいと思います。