最近は週1回のペースで打ちっ放しに通っている為、打球はだいぶ真っ直ぐに飛ぶようになりました。
しかし今だに、アイアンからドライバーに持ち替えた最初の1球や、強く打とうと力んだ時には、決まって大きくスライスしてしまいます。
私以外でも、初心者ゴルファーの皆さまはスライスにお悩みの方が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、スライスの原因と解決方法について考えてみました。
そもそも、ゴルフのスライスとは?
スライスとは、(右打ちのゴルファーの場合)打球が真っ直ぐ飛ばず右方向にカーブしながら飛んで行く現象で、以下の3タイプに分かれます。
①プッシュスライス
右に打ち出し、更に右方向にカーブするタイプです。
目標から大きく外れ、OBになる確率が高くなってしまいます。
インサイドアウトのスイング軌道や、振り遅れが主な原因です。
②プルスライス
左に打ち出してから、右に曲がるタイプです。
目標から大きく外れる事はありませんが、飛距離は短くなってしまいます。
このタイプはスイング軌道がアウトサイドインで、それに対してフェースが開いているので、ボールに右方向の回転がかかります。
その為、スイング軌道・フェースの向きの両方を改善する必要があります。
③ストレートスライス
打ち出しは真っ直ぐですが、途中から右に曲がってしまうタイプです。
スイング軌道は良いがフェースが開いてしまうというのが原因です。
ゴルフでスライスしてしまう原因
ゴルフでは、インパクト時に打球方向や角度が決まってしまうため、その瞬間が最も大切だと言えます。
打球がスライスする時に、どんなインパクトを迎えているかと言うと…。
このように、目標物に対してフェースが正面を向かず、右を向いてしまいます。
いわゆる『フェースが開く』状態で、これが3タイプのスライスに共通して言えることです。
「なぜ開くのか?」を考える前に、
「そもそも、フェースは開きやすいものだ。」
と言う事を理解しておきましょう。
すべての物体には『慣性の法則』というものが当てはまります。
止まっている物体に力を加えなければ、そのまま止まり続け、動いている物体に力を加えなければ、同じ速度で動き続けると言う法則です。
身近な例を挙げると、止まっている電車が急発進すると乗客は進行方向と反対に引っ張られ、動いている電車が急停車すると乗客は進行方向に引っ張られます。
これをゴルフクラブに置き換えてみましょう。
シャフトが電車で、ヘッドが乗客です。
スイングを開始して、シャフトが急発進するとヘッドは置き去りにされてしまう為、ヘッドには進行方向と反対側に引っ張られるような力が加わります。
速く振ろうとしたり、長尺のクラブにより先端部分の速度が上がったりすると、更にこの力が強く働きます。
私が感じている『力んだ時や、ドライバーに持ち替えた最初の1球にスライスしやすい。』というのは、どうやらこれが原因のようです。
また、ヘッドの重心がシャフトから遠い位置にあると、より強くこの現象が表れます。
もしあなたがスライスに悩んでおり、クラブの購入を検討しているのなら、重心位置がシャフトに近い物をお勧めします。
フェースの開きを抑える3つの方法
では、どのようにすればフェースの開きを改善できるのでしょうか?
3つの方法をご紹介します。
どの方法が合うかは、人によって違いますので、1つずつ試してみると良いでしょう。
■ストロンググリップで握る
通常の握りは、構えた時に自分から見て、左手第三関節が2つ(人差し指・中指)見える程度の角度に握ります。
ここから手首を絞り、薬指の第三関節まで見えるように握ります。
すると、スイングの際にはフェースが閉じやすくなります。
グリップの握り方についての詳細は、こちらの記事をご覧ください。
■上下から挟むように握る
通常、グリップは左右から挟むように持ちますが、左手は上から被せるように、そして右手は写真のように、下から添えるように持ちます。
すると、スイングの際にはアームローテーションが加わり、フェースが閉じやすくなります。
個人的には、この方法が一番フェースの開きを抑えられる気がしました。
しかし慣れないせいか、若干フルスイングしづらいと感じました。
■テイクバックでの開きを抑える
テイクバックの段階でフェースが上を向いてしまうと、スイングでも開きやすくなってしまいます。
その為、テイクバックでフェースが出来るだけ下を向くように心掛けるだけでも、スライス改善には効果的です。
私の場合は、上下から挟むように握る事で"結果的に"テイクバック時のフェースの開きを抑えることができました。
こちらがブログ開始時のフォームです。
そしてこちらが、今月撮影したフォームです。
カメラアングルが異なりますが、テイクバックの時点でフェースが下を向くようになったのがよくわかります。
プッシュスライスを改善する3つのコツ
プッシュスライスは右に打ち出し、そこから更に右方向に曲がる為、目標から大きく外れ、高確率でOBとなってしまいます。
その為、この癖は矯正した方が良いと言えるでしょう。
ポイントは『振り遅れを改善させる事』です。
私自身の体験談を含め、3つのコツをお伝えします。
■左方向に打ち出す
まずは逆方向に打ち出す感覚を掴みましょう。
練習場で右側の打席に立つことによって、左側に打ち出しやすくなります。
癖を矯正したいときには、極端に左方向に打ち出すぐらいでちょうど良いと言えるでしょう。
ただし、1つ注意点があります。
左側に目標物を設定すると体が開きやすくなってしまう為、肩のラインが開かないように気をつけましょう。
『肩は残しつつ、腰を回す』
『ヘッドをしっかり走らせる』
私の場合は、この意識を持つと、良い打球が飛びました。
■ヘッドを返すタイミングを早める
私の場合は、野球のスイングで体の前でインパクトする癖がついている為、体の正面で打つゴルフでは、どうしても振り遅れてしまいます。
その為、ヘッドを返すタイミングを早め、返しながら打つイメージを持ちました。
■ゆっくり振る
ゴルフでは、手元の動きを早くしたからと言ってヘッドスピードが上がるとは限りません。
大事なのは先端を加速させることです。
手元の動きは小さく、ゆっくり振り出すことによって、インパクト時にヘッドが最大限に加速することもあります。
いかがでしたか?
真っ直ぐに飛ばせるようになれば、それだけで狙いを定めやすく、プレイするホールに対して戦略を立てられるので、よりゴルフを楽しめるようになるでしょう。
ぜひお試しください。