スーパーショットに学ぶ!アプローチの打球角度を調節してみよう!
2020年11月10日、アメリカで開催されたメジャー大会『マスターズ・トーナメント』の練習ラウンドで、スペインのジョン・ラーム選手がホールインワンを達成しました。
その動画がコチラです↓
『水面を跳ねたボールがホールインワン!米マスターズで「奇跡のショット」(字幕・11日)』より
水切りショットからグリーンに乗ると、ボールはそのままの勢いで転がりながら、傾斜を利用して見事にカップへと吸い込まれました。
まさに奇跡のショットです。
ここまでのスーパーショットとは行かずとも、いつの日かこんな風に、ボールを自在に操れるようになりたいものですね。
そこで今回は、アプローチでの打球角度について考えてみました。
高く打ち出して止めるか
低く打ち出して転がすか
この調整ができれば、より戦略的にゴルフを楽しめるようになるでしょう。
アプローチの種類は?
アプローチには大きく分けて、3種類の打ち方があります。
チップショット
別名ランニングアプローチとも呼ばれています。
低く打ち出して、ボールの転がりを利用してカップに寄せます。
グリーンエッジからカップまでの距離が長い時(20ヤード程度)にオススメの打ち方です。
また、3種類の中で最も打ちやすく、大きなミスが出にくいのも特徴ですので、初心者はまずチップショットから練習すると良いでしょう。
ピッチショット
ボールをやや高く打ち出し、カップ手前に落とします。
グリーンエッジからカップまでの距離が短い時(10ヤード程度)にオススメの打ち方です。
明確な定義はありませんが、ボールがグリーン上を転がる時間よりも滞空時間が長いのが特徴です。
また、チップショットとピッチショットの中間程度のショットを『ピッチ&ラン』と呼びます。
ロブショット
ボールを高く打ち上げて、着地位置から殆ど転がさないショットです。
グリーン手前にバンカー等の障害物がある時に多く使われます。
また、ボールに強いバックスピンを掛けることによって、着地位置から後ろに転がる場合もあり、グリーンの傾斜が強い時にも使われます。
距離感を合わせるのに練習や経験が必要で、難しいショットです。
高さの調節方法は?
上記の各ショットに、打球の高さや転がる距離で明確な区分はありませんので、ここでは打ち出す角度を調節する為のポイントについてお伝えします。
それぞれの打ち方によって、どんな角度で打球が飛びやすいのかを意識してみると、普段の練習がより効率的なものになります。
ボールを低く打ち出す為のポイント
•スタンス
足幅は狭め、オープンスタンスにします。
更に体重を7:3ほどの割合で、左足に乗せます。
こうすることで、前後への動きをなくし、より正確な回転運動のみでボールを捉えやすくなります。
•ボールとの位置関係
ボールは自分の体の中心よりも、やや右側にセットしましょう。
こうすることで、上から下に振り下ろす軌道、いわゆるダウンスイングでボールを捉えられる為、低い打球が出やすくなります。
•使用クラブ
SW・PW・AWにくらべ、9番・8番アイアンの方がロフト角が小さい為、低い打球が出やすくなります。
ただし、飛距離が出過ぎてしまわないように普段よりも短く持つ事をオススメします。
ボールを高く打ち出す為のポイント
•スタンス
足幅はやや狭めても構いませんが、目標に対して並行となる、スクウェアスタンスを取りましょう。
また、体重は左右の足に半々か、6:4程度で左足に乗せます。
ボールを高く上げるには、ある程度のスイングスピードも必要となりますので、体重移動を行います。
•ボールとの位置関係
体の中心、もしくはやや左足寄りにセットしましょう。
こうすることで、アッパースイングの軌道でボールを捉えられます。
•使用クラブ
SW・PW・AWを使うのが一般的です。
また、若干フェースを開いて上を向くようにスイングしますが、右側に出やすくなってしまうので注意が必要です。
まとめ
ボールを低く打ち出したい時には、スタンス幅は狭め、オープンスタンス、左足寄りの体重で構え、ボールは右寄りにセット、そしてロフト角の小さいクラブを使用します。
反対にボールを高く打ち出したい時には、通常のスタンスでボールは正中線上またはやや左側にセットし、ロフト角の大きいクラブを使用し、フェースを開いて打ちます。
アプローチの基本的な打ち方については、こちらの記事も併せてご覧下さい。
冒頭の動画のような水切りショットは、練習ラウンドやエキシビジョンなどでパフォーマンス的に使われることが多く、実戦では滅多に見られないようです。
しかし、打球角度の使い分けができるようになると、アプローチショットだけでなく、様々な場面で応用でき、更にこの練習によって正確なショットを打てる確率も上がる為、スコアもグッと縮まるでしょう。
ぜひお試しください♪