『深部感覚』を鍛えて、ゴルフの上達を早めよう!動作の確認方法もご紹介!
ゴルフに限らず、どんなスポーツでもソツなくこなせちゃう人って、いますよね?
私自身はこれまで、選手として・トレーナーとして、様々な野球選手を見てきましたが、器用な人は、だいたい何をやらせても人並み以上にできてしまいます。
では、スポーツにおいて、器用な人と不器用な人とでは、一体何が違うのでしょうか?
また、練習をすれば器用になれるのでしょうか?
いわゆる「運動神経の良い人」とは一般的に、身体能力・テクニック共に優れた人の事を指しますが、今回は、それに近づく為の方法をお伝えします。
「思うように上達しない」とお悩みのあなた!
ぜひ参考にして、日頃の練習に取り入れてみてください♪
カタチから入ろう
「『形』から入る」とは、物事の意義や本質よりも外見を重視する事で、スポーツにおいては一般的に、格好や道具を揃える事からスタートする事を指します。
しかし、私がお伝えしたいのは「『型』から入る」ことです。
運動神経の良い人は、『深部感覚』に優れています。
表在感覚が皮膚表面の触圧覚や温度覚・痛覚なのに対して、深部感覚とは、体の深部である筋肉や関節の位置・運動などを感知する感覚のことです。
例えば目を閉じていても"自分の腕がどこにあるのか"、"肘が曲がっているか伸びているか"と言った事は分かりますよね?
それを、より高精度で感知することによって、自分の思い通りに体を動かすことができるようになります。
そうすると、上手な選手を見本にしたときに、すぐにそれに近い動作を体現できるようになるのです。
深部感覚を鍛えよう
深部感覚を鍛えるには、自分が思い描いた通りの動きが出来ているかを確認し、それを修正して行く繰り返しの作業が必要となります。
鏡の前でポーズをとる
鏡の前に立ち、目を閉じた状態からポーズをとります。
難しいポーズでなくても構いません。
『きをつけの姿勢から、右腕を90°横に開く』
など、最初は1つの関節を動かす事から始めましょう。
ポーズをとったら目を開けて、しっかりと90°の角度が保たれているかを確認します。
90°の角度が取れていなかったり、『代償動作』といって、体幹を側屈させることによって腕が上がっているように見せかけたりする事があります。
そのような時には、鏡を見ながら一旦修正し、再び目を閉じます。
慣れてきたら、
『更に、前腕が上を向くように肘も90°曲げる』
など、動かす関節を増やしてみましょう。
閉眼片足立ち
目を開けた状態での片足立ちは安定していても、目を閉じると急に不安定になる人は多いかと思います。
これは、景色を見ることによって自分の平衡感覚との整合性を保てる為です。
視覚を奪うことによって、深部感覚のみでバランスを取らなければいけなくなります。
しかし、例えばゴルフのスイングの際には、目線はボールに集中している為、自分の体の動きを見て確認することはできません。
また、ラウンドでは目の錯覚により実際の距離と感覚的な距離とで、差が出てしまう場面もあるでしょう。
そんな時のために、視覚だけに頼らないで、深部感覚によって正確に体を動かす能力は高い方が良いと言えます。
閉眼片足立ちのコツとしては、まずは目を開けた状態で、上げている方の足を様々な角度に変えながらバランスを保つ訓練から始めましょう。
次は目を開けて足を低く上げ、その状態から目を閉じます。
徐々に足の高さを上げ、股関節・膝関節ともに90°曲げられるようになればOKです。
上手な選手のモノマネをしよう
深部感覚を鍛えると、モノマネの精度も高くなります。
ゴルフが上手な人のモノマネをすると、その動きに近くなりますが、ここでポイントがあります。
まずは鏡の前で【アドレス】【トップ】【フォロースルー】と、静止している場面からマネをすると、調整がしやすくなります。
次に【インパクト】の型を作り、連続写真のように間を埋めて行きます。
その後は実際の動きを、動画を撮りながらフィードバックすると、更に効率的です。
このブログを始めた頃の、自己紹介で投稿した私のフォームを例にして、自分で見た感想を書いてみます。
こちらの動画を元に、自分なりにフィードバックしてみます。
【アドレス】
もう少しボールに近づいて、腕は自然に垂らした方が良いかと思っています。
【トップ】
腰の捻りに伴って、右膝が外側に開いてしまいます。
上半身も捻転不足で、肘を曲げることでクラブを後方に引いています。
【フォロースルー】
体重をもう少し左足に移動できると良いかと思います。
フォロースルーを上方でなく後方にとることで、野球のようなスイングに見えてしまいます。
更に左足のつま先が浮いており、カカト重心になって体が開きやすくなってしまうのではないかと考えられます。
まとめ
■深部感覚を鍛えることによって、自分の体を思い通りに動かすことができるようになり、スポーツの上達が早まる。
■深部感覚の鍛え方は、"目を閉じて鏡の前でポーズをとる"、"閉眼片足立ち"などがある。
■上手な選手のモノマネをする時のポイントは【アドレス】【トップ】【フォロースルー】を鏡の前で確認し、連続写真のように間を埋めて行く。
■自分のフォームを動画撮影し、フィードバックするとより効率的な型ができる。